たきぶろ

アニメ、アニメ、アニメ

2018年夏アニメ 何を見ればいいか迷っている方へ カテゴリー別おすすめ作品紹介

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2018年夏アニメは作品数が多いですよね。

 

「アニメは見たいけどどの作品を見ればいいかわからない…!」

 

「そろそろどれか切りたいけどもしかしたら面白くなるかもしれないしなぁ」

 

「アニメなんかほとんど見ないけど面白いのがあれば見てやるで!」

 

って方々色んなニーズがあると思うので今期40〜50作品(ショートアニメ含む)を観ている僕が主観でカテゴライズしてみます!

 

もしよろしければ今期面白いと思った作品を全て紹介している記事もあるので興味のある方は是非。

 

 

takitaki.hatenablog.com

 

 

非アニオタ。一般人向け

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『天狼 Sirius the Jaeger』

 

『プラネットウィズ』

 

はねバド!

 

『BANANA  FISH』

 

『少女☆歌劇 レビュースタァライト

 

はたらく細胞

 

百合や萌えの要素が少なく、世界観もしっかりしていてストーリーがかなり面白い作品を集めています。それぞれかなりジャンルが異なるので好みは分かれますがどれも傑作だと思います。

 

 

夏だし恋愛アニメを見たい人向け

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ハイスコアガール

 

『京都寺町三条のホームズ』

 

One Room セカンドシーズン』

 

恋愛要素がこの作品のテーマに準ずる形であるor恋愛がテーマの作品を選びました。今期は意外とがっつり恋愛がテーマの作品は少ないですね。『ハイスコアガール』は可愛い恋愛。他二つはちょっと踏み込んだやや複雑な恋愛って感じですかね…

 

 

夏だし百合アニメが見たい人向け

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『ハッピーシュガーライフ』

 

はるかなレシーブ

 

ヤマノススメ サードシーズン

 

『ハッピーシュガーライフ』はディープなサイコレズ。後2つはゆるくて可愛い百合です。『はるかなレシーブ』はビーチバレー要素が強いので微笑ましい程度の百合になっています。

 

 

アニメはやっぱりスポ根だろ!って人向け

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はねバド!

 

はるかなレシーブ

 

今期2大スポーツアニメです。『はねバド!』はシリアスに、『はるかなレシーブ』は前向きに熱く!ってイメージです。

 

 

ハーレムもの命って人向け

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異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術

 

ゆらぎ荘の幽奈さん

 

どちらもラッキースケベの連続。これでもかと必要以上にエッチな展開になります。好みの人は良いんですけど、そうじゃない人はくど過ぎてしょーもないと思うかもしれません…

 

 

ギャグアニメ最高!って人向け

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あそびあそばせ

 

ぐらんぶる

 

『深夜!天才バカボン

 

『ちよちゃんの通学路』

 

『中間管理職トネガワ』

 

『Back  Street Girls -ゴクドルズ-』

 

『邪神ちゃんドロップキック』

 

今期はギャグアニメが多すぎます。ギャグって人によってツボが違うのでどれが特に面白いとかはおすすめできないのですが個人的には『あそびあそばせ』はなかなか面白いです。

 

あとは『ちよちゃんの通学路』もはじめの方はそんなにでしたがだんだん面白かなってきました。

 

 

乙女アニメを見たい!という人向け

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Free!-Dive to the Future』

 

『Phantom in the Twiright』

 

『千銃士』

 

夢王国と眠れる100人の王子様

 

Free!のシリーズはやっぱり面白いですね。安定のクオリティです。実は『Phantom in the Twiright』もシナリオが結構しっかりしているのでおすすめです。

 

 

セカンドシーズン・サードシーズンが気になる人・長編が好きな人向け

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オーバーロードⅢ』

 

進撃の巨人 Season3』

 

僕のヒーローアカデミア(3期)』

 

Free!-Dive to the Future』

 

ヤマノススメ サードシーズン

 

One Room セカンドシーズン』

 

やはりセカンドシーズン以降が作られるということは人気がありクオリティも高い作品が多いです。個人的には『オーバーロードⅢ』がおすすめです。

 

 

とりあえず可愛い女の子がたくさん出てきてほしい人向け

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『少女☆歌劇 レビュースタァライト

 

『音楽少女』

 

はるかなレシーブ

 

全作品かなり可愛い作画でかなり好きです。特に全話水着回の『はるかなレシーブ』は素晴らしいですね。

 

 

感動したい人向け

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『プラネットウィズ』

 

『天狼 Sirius the Jaeger』

 

『少女☆歌劇 レビュースタァライト

 

はねバド!

 

作品としてのクオリティが高く、世界に引き込まれて思わず涙してしまうのは以上の作品です。やはり強い気持ちがぶつかり合う作品は良いですね。

 

 

SFもいいよね!って人向け

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『ISLAND』

 

『Steins Gate 0』

 

『プラネットウィズ』

 

タイムトラベルがメインの上2作品は伏線もしっかりしていて見応えがあります。『プラネットウィズ』はSFだけでなくロボット、ファンタジー、オカルトなどの要素が絶妙に混ざっているので良い化学反応が起こってます。

 

 

歴史が好きって人向け

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アンゴルモア 元寇合戦記

 

元寇を描くなんて前代未聞!しかも対馬だけって!なかなか面白いです。おそらくキングダム好きな人とかはハマると思います。

 

 

夏といえばホラーって人向け

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『殺戮の天使』

 

終始どよーんとした暗い世界観ですがレイチェルとザックの可愛い掛け合いが良いスパイスになっています。夏はやっぱりホラーアニメですね。

 

 

個人的に見るのが楽しみな作品

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はるかなレシーブ

 

『少女☆歌劇 レビュースタァライト

 

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術

 

とりあえず可愛い女の子が出ればOK!みたいな人なんだと改めて自己理解をしました。

 

 

まとめ

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以上です!

 

結局自分が面白いって思う作品だけ見てればいいと思うので面白くなかったら切ってもいいとおもいます。

 

人それぞれ好みがあるので自分に合った作品に巡り会えるといいですね。

 

 

 

『ISLAND』5話感想 巨乳と貧乳

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今回もテレビアニメ『ISLAND』の感想と考察記事です。ちなみに僕は原作未プレイです。

 

今回でかなり良く分からなくなりましたね。

 

表面的には感動的な回でしたが違和感が多い回でもあった気がします。

 

それではネタバレ全開でどぞ!

 

 

感想

 

・沙羅「人は同じ過ちを繰り返しているんです。この世界をよろしくお願いします。」

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久しぶりに巨乳沙羅登場!

 

刹那の夢ですね。

 

1話から度々出てくるこの夢が刹那の記憶ならばこれらは本当に起こったことになりますよね。

 

ということは未来の巨乳沙羅が刹那をタイムトラベルさせたと考えることができます。

 

そしてこの夢のシーンは以前沙羅が言っていた家事ですね。ん?でも火事って過去の出来事ですよね?

 

つまり刹那は過去から来たという可能性がでてきます。沙羅も過去に行ってから火事に会い、刹那をタイムトラベルさせたということになりますね。

 

 

・沙羅「伽藍堂家の言い伝えの書を紐解いて大変なことがわかったんです。」

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煤紋病の症状緩和にこの周辺に生息する海蛇のエキスが効くらしいです。

 

後半でネタバレしますがこれは刹那を危機的状況に置いて記憶が蘇るか試してるだけのようです。

 

過去改変をしようとしている沙羅は対して未来から来た刹那がタイムパトロールである可能性を考え、その記憶が戻るか確かめたのです。

 

しかし、刹那は記憶が戻らなかった。だから沙羅は刹那を過去に誘ってくれる運命の人だと判断したのです。

 

危機的状況に晒せば記憶が戻るという考えはよく分かりませんし、なんとなくこの理論無理がある気がします。

 

 

・沙羅には島を救う宿命がある

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沙羅は伽藍堂家として島を助けたいと心から願っています。その気持ちに応えたいがために刹那は何だかんだ沙羅に付き合っているようですね。

 


・刹那の傷

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刹那の背中に謎の傷があります。


古傷のようなので記憶喪失になる前にできたと推測できます。


 

・沙羅の推論

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沙羅は自分の17歳の誕生日までにすべきことを成立させるために刹那はやってきたと考えています。

 

だから沙羅は刹那を運命の人だと思っている…

 

反対に凛音は刹那は自分のためにやってきたと信じています。

 

・玖音

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玖音は部屋から出れるんですね。若いなぁ。

 

サービスシーンでした。

 

 

・沙羅の問診

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キャラソンが流れハイライトでお送りします。

 

沙羅の1番心が安らぐ時らしいですね

 

 

・PC

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IBM5100ですかね。

 

全然形が違いました。ごめんなさい。

 

 

・夏蓮の進路

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大学受験!いいね!

 

結局島からは出て行くようです。

 

 

・沙羅の運命

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17歳の誕生日までに過去に戻り1人の男性と結ばれて子供を産む運命らしいです。そしてその男が刹那であると沙羅は思っています。

 

そして産んだ子供は沙羅自身であり、自分は自分を産むことになっていることを沙羅のお母さんが自分と同じ痣があることを理由に信じています。

 

伽藍堂家はかつて沙羅の誕生から煤紋病の子どもが生まれるのを奇跡的に阻止し、島を救っていました。それ故に沙羅は神の子と呼ばれていました。しかし、伽藍堂家の火事を境に煤紋病の子どもが再び生まれるようになってしまったそうです。

 

沙羅は過去に戻り火事を食い止め、自分が神の子としての力が無くならないようにし、みんなを助けたいと願っています。

 

沙羅はとことんいい子ですね。素晴らしい。

 

 

・暗黒の事実

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沙羅のお母さんが凛音の父親に伽藍堂家の真実を打ち明けたようです。

 

沙羅が生まれてから島の新生児の発病数が0なのは、沙羅の両親が新生児を太陽に当てて虹彩の変化で発病を予期し、該当する赤ちゃんは死産だったことにして秘密の場所に幽閉して見殺しにしていた。

 

だから火事で沙羅の両親が亡くなった時から煤紋病の新生児は再び現れた。

 

なるほど。って感じです。これはおそらく真実です。

 

この秘密の場所って水着回で出てきた廃屋ですかね?

 

ということは廃屋で凛音は刹那という少年と会ってたので刹那は煤紋病の新生児の生き残り?

 

刹那を島の人は誰も知らなかったと凛音は言っていたので、存在を隠されているという意味で刹那は煤紋病の新生児であった可能性は高いです。

 

しかし、今刹那が煤紋病でないのは説明できないのでこの仮説は微妙ですかね。

 

 

・さらの推測は間違っていた

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17歳を過ぎても沙羅は存在しているので沙羅はタイムトラベルして沙羅を産んだわけではないのかもしれません。そして痣は伽藍堂家を継ぐ者の焼印であり、人為的に付けられたものであったのです。

 

…それにしても少し違和感が残りました。

 

沙羅の髪型と刹那の髪型は非常に似ていますよね。おそらくですが血縁関係にあるのは間違いないでしょう。

 

つまり沙羅はタイムトラベルをしていない。

 

刹那がタイムトラベルしているならおそらくですが刹那の夢から推測して過去から来ていると考えられます。

 

それで刹那の夢の中の沙羅は沙羅のお母さん。伽藍堂家の後継は言い伝えと同じ名前をつけると言っていたので同じ名前でも違和感はありません。

 

そして刹那がタイムトラベルしたのは沙羅のためではなく夏蓮のためでもなく、残る凛音のためと考えられます。

 

考察もなかなか難しいですね。

 

 

・沙羅の生きる意味

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沙羅が看病している島の患者さんからの心配や感謝を沙羅は改めて感じ涙します。

 

沙羅が島の人のために生きているといういい話で幕を閉じます。

 

 

まとめ

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今回はタイムトラベルというSF要素をどんどん否定していくような展開を見せて来ました。

 

これ実はタイムトラベルなんて全くしてませんでした!なんて落ちじゃないですよね。

 

ささがに刹那の夢があるので記憶喪失名前はおそらく違う時間軸にいたと推測できますが、ここまでタイムトラベル要素の否定に入られると自信がなくなりますね。

 

かなり複雑になって来ましたが次週何か核心的な事実が分かることを期待しときます。

 

 

中村文則 おすすめの小説作品を紹介!

 

今回は中村文則さんのオススメ作品の紹介です。

 

最近は『教団X』や『R帝国』で有名ですね。

 

当時、僕は自己啓発書か参考書、時々小説くらいしか読まなかったんですけど、周りの影響で大学生中盤くらいから色々本を読むようになりました。

 

その時に他のどの作家よりもどハマりしたのが中村文則さんでした。

 

彼の作品は総じて暗い。

 

人間の闇をベースに、自分の中から出てくるものを情動的に書いているようでいて、作品の中に緻密さや繊細さがあります。

 

昨今の小説や他のメディア作品は全体の構成やクオリティを意識し、何がいいか何が悪いかを評価して平均化されていっているような気がするのだけど、中村文則さんの作品はどこか違う別の舞台、世界線で起こっているような超越した印象を感じます。

 

ではオススメ作品の5選です!どうぞ!

 

『銃』

 

銃 (河出文庫)

銃 (河出文庫)

 

 

 

ある日、銃を拾った男の物語。

 

今まで普通に生きてきた主人公が突然、銃という非日常に出会い、壊れていきます。

 

銃を撃ちたいという気持ちと今の日常を維持したいという気持ちが揺れ動く葛藤が主軸に描かれています。

 

読了後の後味はスッキリしたり楽しい気持ちになるわけではないです。そこが最大の魅力ですが…

 

中村文則さんは「日常の大切さを知ってほしい」とかそういうことを言いたいんじゃなくて、「ただこれが銃という作品です」というメッセージしかない気がしました。

 

文章がかなり淡々と書かれている…というか人間が頭の中で考えていることをそのまま文章にしているような文体なので読んでいて主人公になったような錯覚を受けます。

 

この主人公の内的思考のような文体は他の作品にも現れています。

 

それゆえ他の作品の登場人物とは精神的にリンクしてるんじゃないかという気にもなります。

 

まあいずれにしろ『銃』が中村文則の原点であるのでこれ以降の作品でも踏襲されてる部分はおおいですね。

 

『遮光』

 

遮光 (新潮文庫)

遮光 (新潮文庫)

 

 

 

 

虚言癖の男が、黒いビニールに入った謎の瓶を持ち歩く、純愛サイコホラー。

 

個人的には中村文則さんの作品で最も傑作です。

 

確かに読み始めは主人公に共感できない部分が多いです。しかし、本を読み進め、徐々に主人公を知ることで彼の行動原理に理解や共感が持てるようになります。

 

正直、この作品はかなり暗いです。

 

ですがその暗さが最大の魅力です。

 

暗い物語は、僕たち人間の闇の部分に寄り添ってくれます。人間の闇に共感してくれます。

 

明るい物語やメッセージ性の強い作品とは真逆の作品だと思いますが、それ故に芸術性が非常に高いです。

 

読書の奥深さを知る一冊だと思います。

 

 

『掏摸』

 

掏摸(スリ) (河出文庫)

掏摸(スリ) (河出文庫)

 

 

 

掏摸の天才である主人公が、様々な弱みを握られ仕事をこなしていく物語。

 

掏摸の描写は読むだけで掏摸の疑似体験をしたような感覚に陥ります。本当に素晴らしい。

 

中村文則さんの作品の中では少しだけ希望のある作品。残酷な運命から抗う人々を描います。

 

中村文則さんのほとんどの作品は「闇と光」のベクトルしか無いような気がしていたんですがこの作品にはそれ以外のベクトルが存在している気がします。

 

僕はそれが何か上手く言葉にできないので気になる人は読んで探してみてください。

 

本当にどうでもいいんですけど、『掏摸』の世界観は伊坂幸太郎さんの『グラスホッパー』などの殺し屋シリーズをシリアスなテイストにした印象です。

 

 

『R帝国』

 

R帝国

R帝国

 

 

 

舞台は近未来のディストピア。R帝国と隣国との戦争が勃発するが、主人公の矢崎は何かがおかしいことに気づく。

 

珍しくSF作品であるが、主人公は今までの中村文則さんの作品に登場する主人公たちと似ているところが多い気がします。

 

社会風刺が多く、ほとんどが一目で何か分かるようになっています。かなり社会の根源や現実を突きつけているので内面的な発見があります。

 

また、現実の僕たちが住む世界は、物語の中で「小説」として描かれています。太平洋戦争や9.11など、物語の中で類似する出来事がモブキャラによって語られます。変わった構図を取っていて面白いです。

 

正直、考えさせられることが多すぎるので消化しきれなかったんですが、とりあえずチンパンジーにならないように精進します。

 

 

『何もかも憂鬱な夜に』

 

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

 

 

 

刑務官の主人公「僕」と、彼が担当する犯罪者の山井が織りなす生と死と希望の物語。

 

無情な気持ちの夜に読みたい本NO.1。

 

現実世界は闇で溢れていますが、その中にも光はあって僕たちはそれを見つけたり見つけなかったりする。

 

中村文則さんが思ってること、伝えたいことが詰まったような作品です。近年の社会風刺の要素はほとんどなく、人間の内面にしっかり向き合っています。

 

この作品は、僕たちが抱えてるものに寄り添ってくれ、僕たちに共鳴してくれ、そして光をさしてくれます。本当の傑作です。

 

 

 

中村文則を読んで欲しい人

 

この作品を誰が読むべきとか誰が読むべきではないとか言うのはかなりお門違いだとは思うんですけど。

 

内向的な人

変化を求める人

ネガティブな人

 

に個人的には読んで欲しいです。

 

・内向的な人。

 

なぜかというと日頃から何事についても深く考え、繊細なタイプである人は、中村文則さんの作風に合うと思うからです。

 

自分の内面と向き合う作品が多いので共感できる部分も多いはずです。

 

・変化を求める人

 

ここで言う「変化」とは現実逃避に近い意味です。

 

『銃』においては主人公が銃を手に入れることで精神的に今までの日常と乖離していき、奇妙な非日常を過ごします。

 

また『遮光』では虚言癖の変わった男の気味の悪い生活が描かれています。しかし、読んでいくうちに読者はこの作品という異世界に迷い込み、主人公に共感する部分が出てきます。

 

ファンタジーやSFの世界に迷い込むわけではないですが、現実世界に生きていたら絶対経験しないようなダークな非日常に誘ってくれます。

 

・ネガティブな人

 

ネガティブな人が読んだらネガティブを拗らせてしまいそうな内容です。

 

しかし、作品に相反して著者の中村文則さんはすごく明るいらしいです。

 

中村文則さん曰く「自分が暗いことで人に迷惑かけることをやめた」らしいです(闇を感じますね)

 

まあでもそうですよね。毎日ネガティブなことを考えて暗い顔してても楽しくない世界が広がるだけです。明るくないとやってられないですね。

 

作品からもそんなメッセージが伝わってくることもあります。

 

あとがきで「生きることは実に面倒なことも多いけれど、共に生きましょう」と言っています。

 

何となく中村文則さんを表してるしっくりくるセリフなので大好きです。

 

 

 

『クズの本懐』9巻décor 感想 カーテンコール

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7月19日に『クズの本懐』9巻が本編の番外編として発売されました。

 

本編はハッピーエンドではなく、切なく、リアルに、そして前向きに終わりを迎えました。

 

この終わり方は賛否が分かれたと思います。僕は大好きですが、

 

そして、9巻では『クズの本懐』本編に登場した殆どの登場人物のその後がリアルに描かれています。

 

ちなみに「décor」とはフランス語で装飾を意味します。

 

 

ネタバレなしの感想

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なるべくネタバレなしでいきたいと思います。

 

本編の終わり方が好きなら、9巻は読まない方がいい。と他のレビューで書いてあったりしましたが、本編が好きなら彼ら彼女らのその後も十分楽しめます。というか見届けないといけないと感じました。

 

本編の終わり方が好きじゃない人もこの作品自体が好きなら読むべきだと思います。

 

とりあえず終わり方が好き嫌いに関わらず『クズの本懐』が好きなら読んで損はしないです。

 

正直、少しハッピーエンドに近づいたカーテンコールだと感じました。

 

彼ら彼女らは、成長した人、変わらない人、変化のきっかけを探す人、それぞれです。

 

みんながみんなすんなり成長してないのがこの作品ぽくて良いですね。

 

 

 

なりたい自分になると決め、動き出したモカ

 

ヘンテコだが微妙に幸せな結婚生活を送る茜と鳴海

 

お互いを意識しつつも不器用な関係の早苗と篤也

 

自分だけ変わらないことに悩む麦

 

やりたいことを探す花火

 

 

彼らのその後は本当に現実世界で彼らが生きていてるようなリアリティがあります。

 

彼らがこの世界で生き続けていたら何年後、こうなる。っていうのは横槍メンゴ先生が想像で描いたというより、変わらない事象であったように感じます。

 

それだけ『クズの本懐』に登場するキャラクターはしっかりした魂が吹き込まれているのだと感心させられました。

 

 

まとめ

 

本編は失恋要素が多かった気がしますし、後半は茜が主人公なんじゃないかと思うほどストーリーが面白かったので花火と麦のことが気になったりしてました。

 

9巻では前向きな恋の描写が多い印象です。

 

「思春期の失恋や失敗はいずれ、人を成長させる」ということをテーマに、9巻ではその成長の芽を表現しているような気がしました。

 

最後は花火と麦が本物を見つけれることを願ってこの作品の幕が降ります。

 

僕は本編の終わり方もこの9巻の終わり方も大好きです。テーマの伝え方もその演出もとても素敵だと感じました。

 

 

装飾というだけあって本編を彩るのに相応しい内容だと思います。

 

 

 

『ISLAND』 4話感想 夏蓮ルート

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今回も『ISLAND』の伏線・考察です!と言いたいところなんですけど、4話は夏蓮ルートの回なので伏線は、夏蓮のお母さんの研究以外ほとんどありませんでした。まあ伏線回収回ってとこですね。

 

というか前回凛音の脱引きこもり回だったのに急に夏蓮ルートになっていきなり1話で夏蓮の話終わっちゃいましたね。驚きのスピードで間の1話飛ばしたんじゃないかと思いましたよ。

 

 

ではでは、ネタバレ全開でいきます!

 

毎度のことながら僕は原作未プレイなので悪しからずです。

 

 

感想

 

・夏蓮「お願い!めちゃくちゃにして!」

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前回の最後です。ベッドに刹那を押し倒して言うので「これが夏蓮ルートかぁ、過激だなぁ」と思ってたんですが違いましたね。

 

「結婚式をめちゃくちゃにして!」でした。

 

僕の前回の予想「お父さんをめちゃくちゃにして!」もあながち間違ってない?ですね。

 

 

・夏蓮「この世界には秘密がある。秘密を解き明かせば革命が起こる」

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夏蓮が何か書物を読んでます。これは後で回収されます。

 

夏蓮は自分の境遇にこの言葉を当てはめ、お母さんと出会うことで自分の中で革命が起こると思ってるようです。

 

 

・夏蓮と駐在さんの結婚式

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超急展開。前回からは全く予想できない結婚式が執り行われようとしています。びっくりです。

 

ダリフラ』でミツルとココロちゃんがいきなり結婚式挙げたくらいびっくりしました。

 

というかまず夏蓮まだ学生だし、お父さんは駐在さんとの関係を今まで一切聞かされずにいきなり結婚の話を聞いたわけですよね。それでよくお父さんは二人の結婚を認めましたね。

 

それを考えるとお父さんは海のように心広いですね。

 

 

・凛音の着物姿

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いいね〜すごくいい!

 

今までいつもの服か寝巻きか宇宙服しか着てなかったのですごく新鮮です。

 

 

・夏蓮のお兄ちゃん

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守春(すばる)登場

 

イケメンですね。

 

 

・スケキヨ

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スケキヨの登場。

 

刹那ですね。

 

これマジでどういう演出なんですかね?原作にもあるの?これで原作やって見たくなりました。

 

 

・駐在さん

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夏蓮がお母さんに会えるように手助けをする駐在さんなかなかイケメンですね。

 

最初はちょい役だと思ってましたが意外と大事なポジションのようですね。

 

 

・おっさんと人工呼吸

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乙女ゲーかな?

 

 

・守春「今までのあいつはただ世間にイラつくだけで自ら行動せず、父さんや島のせいにばかりしていた。そんなあいつが決心したんだ。だから尊重してやりたい。

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今回のテーマです。


やりたいと思っていたことを思い切ってやってみるのもいいですね。失敗したときのための準備は忘れずに。

 

 

チョベリグ、チョベリバ

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1999年なのを忘れていたので何かの呪文かと思いました。

 

こういう時代の流行をしっかり再現してるところは「ISLAND」の見どころのひとつですね。

 

 

・夏蓮のお母さん

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1年前に事故で亡くなっていたようです。

 

中宮末春は夏蓮のお母さんのペンネームで「この世界には秘密がある」というのも彼女の言葉。つまり夏蓮はお母さんから前に進む勇気をもらってたわけですね。

 

 

・お母さんの研究

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煤紋病の研究ではなく海洋地質学の研究者だったようです。しかし、島を出て何か別のことを研究していたようです。

 

世界各地の古文書に残されている何からしいです。ここは凛音や沙羅ルートに関係ありそうですね。どこかで繋がってきそうなのでアンテナ張っときます。

 

 

・コンビニ

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はしゃぐ夏蓮かわいいですね!

 

いい動き!さすがバツイチ!

 

 

・沙羅

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メイド服似合ってますね。

 

しかし沙羅は何か抱えてますね。

 

17歳の誕生日というタイムリミットがあるような描写がありました。

 

次回からおそらく沙羅ルートですね。

 

「わたしには時間がないんです。」と散々言ってきましたがついに解き明かされようとしています。

 

 

まとめ

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今回で夏蓮ルート終了なので次から沙羅ルートですね。

 

すごい駆け足な話の進め方ですがそれ以外は非常に楽しめる作品なので今後も楽しみです。

 

ついに沙羅ルートに突入してSF展開になり、物語の核心に迫って行くんじゃないかと予想しています。

 

ではまた

 

 

『はねバド!』 3話感想 シナリオは完璧だった

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たこたこ〜たきみです!

 

今回も『はねバド!』の感想です!

 

いい感じで存在感を出してきている『はねバド!』ですが今期の中でもかなり傑作だと思われます!

 

それではネタバレありですが!どうぞ!

 

 

ほぼオリジナルアニメ

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漫画原作ではよくあるんですけど、漫画とアニメで脚本や演出、ストーリーが全く同じな作品がありますよね。今期は『ぐらんぶる』や『あそびあそばせ』など、メディアミックスしてるのに原作とほとんど変わらない作品が多い気がします。まあOPとかEDではちゃっかりオリジナリティ出してますが……

 

それに対して『はねバド!』は原作と雰囲気やシナリオ、演出、キャラの個性などが結構違いますね。

 

シナリオやストーリーはかなりシリアスな雰囲気になっています。ヒューマンドラマを見ているようです。

 

特にストーリーの矛盾や漫画独特の御都合主義を控えめにしている印象です。

 

綾乃がバドミントンを避けるのを見かねた幼馴染のエレナは、昔からバドミントンが好きだった綾乃はバドミントンを続けるべきだと考え、綾乃を部活に無理やり入部させます。

 

そして、再びバドミントンから遠ざかろうとする綾乃のため、なぎさに試合してもらってバドミントンの楽しさを伝えてもらうようにお願いします。

 

エレナがこういう行動をするのは、何も打ち込めるものがない自分と対照的に綾乃は物事に打ち込むことができるので羨ましく思っており、昔からエレナは綾乃が楽しそうにバドミントンするのを見てきたからというしっかりした理由があります。

 

なんとも自然な心理と行動です。

 

原作にはない展開ですが、綾乃とエレナが入部するまでがこんなにドラマチックに描かれるとは思っていなかったので感動しました。

 

 

原作とキャラが違う

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特に目立っているのは三浦のり子ですね。

 

原作では綾乃とエレナの幼馴染として登場してエレナとともにバド部のマネージャーになります。性格もけっこう控えめ。

 

しかし、アニメでは綾乃たちとは高校で知り合い、さらに肉食系女子の設定になっています。

 

テニス部でイケメンの西園寺先輩とお近づきになるためにテニス部に入部したりと必死にアプローチをしています。

 

まあたしかにのり子は原作では存在感が薄い印象なのでこれくらいの方がキャラが濃くて良い気がしますね。

 

あとなぎさもなんですけど、地味にキャラが違う印象です。

 

原作ではぶっきら棒でたまに繊細なイメージでしたが、アニメではクールで繊細なイメージです。

 

まあ作品の雰囲気がかなりシリアスなのでなぎさはその性格のほうが適応してますね。

 

 

風邪をうつす

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中学の時、芹ヶ谷薫子は自身が風邪をひいてしまい、対等な条件で正々堂々?戦うために綾乃に風邪をうつします。

 

この敗戦を契機に綾乃の母が綾乃から離れたため、綾乃は薫子との試合がトラウマになっています。

 

綾乃をライバル視していた薫子はどうしても綾乃に負けたくない一心から常人はできないような風邪うつし攻撃に出ます。

 

まじめに考えてみると、対等な条件で戦うという意味では中々賢明な判断のような気もしてきます。

 

まあでもスポーツマンシップ云々なら完全にアウトですね。

 

試合前の体調管理は自己責任ですから。体調管理ができてない時点で薫子の負けだと思います。

 

それと余談ですが風邪を故意にうつすと傷害罪が成立する判例もあるので現実でやってはダメですよ。

 

 

まとめ

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本当に『はねバド!』はオリジナルアニメを見ているようで気持ちいいです。

 

可愛い綾乃ちゃんが北斗の拳みたいになるかもしれませんが、それも含めて今後の展開を楽しみにしたいと思います。

 

 

 

 

『ぐらんぶる』 1話感想 大学生×お酒×ダイビング

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こんにちは、たきみです。

 

今回は「good!アフタヌーン」連載の『ぐらんぶる』の1話感想です。

 

正直、この作品を本当に地上波でアニメ化してもいいの?と思ってましたがついに放送されてしまいました。

 

ダイビングアニメなのにほとんど飲み会をしているというバカな大学生の日常アニメとなっております。まあリアルの大学生なんてこんなものですよね。知らんけど、

 

 

配慮!配慮!配慮!

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*未成年の飲酒は法律で禁じられています。

 

アニメでの飲酒シーンはほとんど成人しまキャラが飲んでいたり、テロップで注意したりと適正な配慮がされてますよね。

 

しかし、この作品は飲酒だけに留まらず、アルコールの強要や暴飲、泥酔による破廉恥な行動の描写が非常に多いです。

 

それ故に並外れた飲酒への配慮が必要なんですね。あまりにも露骨な配慮でもはやギャグなんじゃないかと思うレベルです!

 

キャラクターの名前テロップの隣にもちゃっかり(20)って書いてますね。大学1回生で20歳か…いや、なんでもありません。。

 

 

水が出てこないダイビングアニメ

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熱い飲み会のシーンが大部分を占めているんですが、(まだ)ダイビングもほとんどしてないんですが、飲み会でも水はおろかソフトドリンクさえ出てきません。体育会系です。

 

さらに伊織たちが飲まされてるお酒はテキーラウォッカなど度数の高いものばかり。何気に先輩たちはビールを飲んでてかなり笑えます。

 

ギャグアニメとして見るのはいいですが絶対に真似はしてはいけないですし真似したくないですね。

 

飲み会で酔っている人がいたら気を利かせてお水やウーロン茶を頼みましょう。最後に人数分お冷をもらうのも忘れずに。

 

 

ぐらんぶる』と『あまんちゅ!』の共通点

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・ダイビング

 

以上。

 

 

千紗役の安済知佳さん

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めちゃくちゃ可愛いですね〜

 

『響けユーフォニアム』の高坂麗奈や『グズの本懐』の安良岡花火でもハマり役でしたね。

 

クールで色気がある声って本当に素敵です。

 

今回も千紗はクール系ですしすごいハマり役だと思います。

 

さらに『ぐらんぶる』はギャグシーンが多いので千紗はツッコミに回っています。安済知佳さんのツッコミも新鮮で素晴らしいですね!

 

 

まとめ

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ほとんど原作通りに進んでましたが、OPは湘南乃風、EDはカラオケと、個性全開で、さらに声優も全員ハマっていました。

 

正直、アニメとしてかなりはっちゃけているので地上波で放送するよりVOD限定とかの方がいい気がします。

 

今後もギャグシーンを楽しみに、ダイビングをしてくれることを期待して視聴していきたいと思います。