アニメ量産社会におけるアニメの見方 「原作」からみるアニメーション
最近のアニメって多すぎじゃないですか??
だって1クール70〜80作品(継続含む)くらいありますよね!
ぼくは一応ランキング記事を書きたいので毎クール50〜60作品くらい見てます(ちゃんと働いてます)。まあ面白くなかったら途中でスパッと切ったり後回しにしたりするんですけどね、
そして、アニオタがアニメ量産社会で生きていくためにはその目を肥やす必要があります。(知らんけど)
とりあえず今回は「原作」という視点でアニメをカテゴライズしてその特徴を抑えていきたいと思います。
ただし、これは僕の私見なのでそういう傾向があるってだけでもちろん例外はあります。
ゲーム原作アニメ
今期2018夏アニメでいうと『ISLAND』や『殺戮の天使』が挙げられますね。
正直な感想を言うとゲーム原作のアニメってストーリーがあまりよく分からないし急展開なものが多い気がします。
これはおそらく尺の問題です。ゲームってストーリーがかなり長いですよね。
その長いストーリーをアニメの決まった枠に当てはまるわけです。1クール約13話。ゲーム原作は2クールで約25話ほど放送するものが多いです。
そしてさらにそれを1話24分に区切る(厳密にはOPEDを除いた約21分)。
これだとゲームならではの尺がハマらなくて設定を変えてしまったり、ストーリーを一部省いたりしてよく分からなくなってしまいます。
僕のゲーム好きの友人が言ってたんですが本当にゲームからのアニメ化でクオリティが下がらなかったのは『STEINS;GATE』くらいだそうです。
たしかに各話の引っ張り方がゲーム原作とは思えないくらい上手いです。
『ペルソナ 4』や『ダンガンロンパ』もゲームとしては傑作ですが、アニメ化されてそのクオリティを完全には保てていないように感じます。
やはりゲーム原作は尺の調整がヒットのカギのようです。
ちなみに『CLANNAD』や『リトルバスターズ』などのギャルゲーはアニメならではの良さが出てるので一概にゲームよりはクオリティが低いとは言えないと思っています。
小説原作アニメ
「ライトノベル」のことではなく「一般小説」のことです。
今期は『京都寺町三条のホームズ』です。一応『ペンギン・ハイウェイ』も。
基本的に面白い作品が多い印象。
代表作品は『響け!ユーフォニアム』や『氷菓』、『Another』などですね。
一般小説は漫画やゲーム、ラノベと違い、ほとんど活字なので一般的にキャラクターが描かれていません。
そこからアニメとしてメディアミックスされた時に初めてキャラデザがされる場合が多いです。
米澤穂信さんの『氷菓』を読んでいる段階では千反田エルちゃんがあんなTHE京アニのデザインになるとは微塵も思ってなかったです。
なので非常に新鮮なんですよね。
だから、小説と比べてアニメは〜とか比較がなされにくいイメージです。
ゲームや漫画、ラノベなど原作がある作品と比べて一般小説原作のアニメは先入観があまりなく純粋に楽しめる傾向が強いはずです。
そしてやはり小説原作なのでセリフの言い回しも綺麗です。叙述トリックもしっかり推敲されていてそれをどうアニメに表現するかを見所にしてる作品すらあります。
ラノベ原作アニメ
今期は『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』や『オーバーロードⅢ』です。
正直、面白い作品もあれば粗悪な作品も多いです。当たりハズレが激しい。
当たり前なんですが、やはり原作の宣伝としてアニメ化されてる印象が強いです。
「とりあえず原作人気出てきたしアニメ化してもっと売ろう!」「アニメ化されてない先の話も気になって買ってくれるだろう!」
みたいな感じです。
まあそれでもキャラクターが喋って動くってだけで原作ファンはすごく嬉しいんですけどね。
でも意外と、アニメが面白くなくても原作信者が「原作は神、アニメなんてなかった」って声をあげたら「原作はおもしろいんじゃね?」ってなって買ってもらえたりします。
だからやっぱり宣伝要素が強い気がしますね。
漫画原作アニメ
今期は半分くらい漫画原作なんじゃないかと思っています。本当に多いです。
アニメ制作者の方には本当に申し訳ないんですが漫画原作のアニメはほとんど原作を超えられない気がします。
まあラノベ同様、原作の宣伝要素が強いから仕方ないんですけどね。
基本的には漫画と全く同じシナリオ、脚本、演出ってパターンが多いですよね。
漫画知ってて、アニメ化されて、始めは「おお!動いてる!中の人佐倉綾音やん!OPもカッケェ!ウェーイ!」って感じなんですけど。
まあ、知ってる内容なのですぐ「ふーん…」って感じで見ることになります。
まあ確かに喋って動いてるキャラクターで見るとまた違った趣があるシーンもあるんですけどね。
それでもやっぱり知ってるんです。特にギャクマンガはアニメ特有の痛さとか出てきていたたまれない作品もあります。
そしてアニメオリジナル展開やオリジナルキャラクターが出てきてよく分からなくなってテンションが下がることもしばしばです。
ボロクソに言ってしまったんですが、今期でいうと『はねバド!』なんかは漫画原作ですけど面白いです。
両方見てる方には分かると思うんですけど脚本や演出が原作とは少し違うんです。
アニメは原作よりシリアスなテイストで行ってる感じですかね。アニメとしての色をしっかり出してるんだと思います。
原作である漫画をそのままアニメ化するのではなく、アニメになる意味をしっかり考えて作ってくださっている作品はやっぱり面白いです。
アニメオリジナル
今期は『天狼 Sirius the Jaeger』や『プラネットウィズ』ですね。
オリジナルアニメは原作がなく、先入観がなく見れるので純粋に面白い作品が多い印象です。
さらに基本的に制作陣が名だたるメンバーだったり、ロケハンがしっかりされていたりすることが多いです。
今年のアニメでも『宇宙よりも遠い場所』や『ひそねとまそたん』『デビルマン crybaby』『ダーリン・イン・ザ・フランキス』など明らかに制作サイドの力の入れ具合が違う傑作ばかりでした。
アニメ好きならアニメオリジナル作品は必ずチェックするべきだと思います。
まとめ
「原作」という視点でカテゴライズしてきましたがいかがだったでしょうか?
僕も全てのアニメを見ているわけでは無いので偏見が入ってたかもしれませんが強ち間違ってはないかなと思っています。
もしここはこうじゃない?みたいな意見があれば言って頂ければ助かります。
では、アニメ量産社会の中で一緒に傑作を見つけていきましょう!
完