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『人生は、運より実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 感想 捻くれはほどほどに

 

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

 

 

今回はふろむださん著の『人生は、運より実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』についてです。

 

ふろむださんは総アクセス数百万の有名ブロガーの方で、複数の企業を創設し、その1つは上場も果たしています。

 

僕もふろむださんのブログ「分裂勘違い君劇場」は何度か読ませてもらっています。そのふろむださんの初の書籍化が本書なんです。

 

そして、その本書である『人生は、運より実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』は非常に素晴らしい本です。本当に読んだ人の価値観を変えてしまうパワフルな本だと思います。

 

 

「勘違いさせる力」とは?

 

「勘違いさせる力」とは「錯覚資産」とその使い方のことです。

 

そして「錯覚資産」とは、ふろむださんが作った造語で、「他人が自分に対して抱く、自分に都合のいい錯覚」のことです。

 

詳しく解説するのは避けようと思うので、簡単に言うと、

 

人生は「運」と「実力」だけで決まるように見えて、実は「運」と「実力」と「錯覚資産」で決まるのです。そしてその中でも「錯覚資産」のウエイトは大きい。

 

例えば、「学歴」が「錯覚資産」の1つです。

 

東大卒の人って輝いて見えますよね。そして会社で上司が東大卒の人を評価する場合、結局その人が「東大卒」であるということを考慮してしまっているんです。それも無意識で。

 

だから東大卒の人は「錯覚資産」のおかげで成長する機会も増えて「実力」も上がって、また「錯覚資産」が増えるという好循環に入るんです。

 

そしてこの本は「錯覚資産」をどうやって増やすか、どうやって使うか、そもそも「錯覚資産」はどういう構造をしているのかということを詳しく解説しているのです。

 

 

認知的不協和

 

この本の中で僕が感銘を受けた部分は「認知的不協和」が出てくる章です。

 

「認知的不協和」について簡単に説明すると、

 

先程例に出した「学歴」を使います。

 

自分がFラン大学だとします。そして現実の世界は高学歴であることに価値があります。

 

しかし、これだと「自分は低学歴だ」という事実と「高学歴には価値がある」という事実が自分の中で矛盾します。

 

この矛盾を解消するために、人は無意識に「高学歴には価値がある」という価値評価を書き換えるんです。

 

そして自分の脳内世界で「高学歴には価値がない」「高学歴だから勉強以外は何もできない」「勉強ばかりしてきたから感情がない」など、こんなふうに「高学歴」を否定するんです。

 

この矛盾が「認知的不協和」と呼ばれ、錯覚資産を脅かす悪魔だとされています。

 

恥ずかしながら「認知的不協和」の概念をここで初めて知りました。ふろむださんありがとうございます。

 

 

捻くれの原因

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「認知的不協和」の章を読んでたときに思ったんですけど「捻くれ」って殆どここから発生してるんじゃないですかね?

 

突然ですが、僕はスーパー捻くれてるんです。捻くれてるという理由で彼女に振られたこともあります。

 

昔からなんですけど、僕は自分にないものを持っている人を否定するんです。

 

「明るい陽キャラの人」を見ると「あまり何も考えてないだろうな」「内向的な人の方が思慮深くて優れている」とか思ってました。

 

これって「認知的不協和」発生してますよね。明るく場を盛り上げることが自分は苦手であることと「明るく場を盛り上げる能力は価値がある」っことが自分のなかで矛盾するんですね。

 

だから「明るく場を盛り上げれる人」を無意識に否定して整合性を保っていたんです。

 

これは同様に「モテること」とか「楽器の才能があること」に対しても否定を行なって整合性を保っていました。自分惨めすぎる。。。

 

自分はただ周りを否定して、自分が変わる努力を行わなかったんです。そして錯覚資産やそれに準ずるものを否定し続けて勝手に人生ハードモードにしていたんです。

 

本当に今まで捻くれて生きてた僕アホすぎだろって感じでした。

 

認知的不協和の毒に負けず、現実世界での価値を肯定し、自分を変える努力をする大切さに気づくことができました。

 

 

まとめ

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「錯覚資産」も革命的な概念なんですけど、僕にとっては認知的不協和が僕の人生を苦しめていたことを知れて本当に良かったです。

 

認知心理学すごい!ふろむださんありがとうございます!