『冴えない彼女の育てかた』率直すぎる感想
休日が終わりそうで悲しいです。たきみです。
本日は『冴えない彼女の育てかた』(以下、冴えカノ)についてです。
ラノベ原作(完結)であり2015年にアニメ1期、昨年2017年に2期が放送されています。
正直2017年は全体的に良い作品に恵まれず、それ故、僕もアニメ消費ブタとしての活動をおろそかにしていました。
なので今更ですが冴えカノの感想をつらつら話します。
一文でどんな話かというと、
主人公の安芸倫也が冴えないステルス系ヒロインである加藤恵をメインヒロインのモデルとして起用し仲間と共にギャルゲーを作る話です。
加藤恵というヒロインが革命的なキャラクターなのでかなりの話題作になりました。ラブコメの中ではかなり面白い作品なので観てない人は是非!
美智留を押す
僕は原作未読なんですけど、1期を見る限り美智留って英梨々や詩羽と張るレベルのヒロインなのかなと思っていました(OPとかEDもそんな感じだし)
しかし、何故か2期は全然全く出てきません。いや、いるのはいるんですけど空気なんです。最終話でも英梨々と詩羽に空気扱いされています、、、
いや、、、それ逆に気になるんですけど…!
美智留って大雑把だけどピュアで非オタ美人従姉妹だしかなり存在感ありますよね。
なのにほとんど出て来ないって…!
例えるならめっちゃ美人で大人しいのにたまに学校の授業サボってる女の子くらい気になる!!!何してるんだろ、、、
アニメ見ててたまにあるんだけど、ちょっとしか出ないキャラが気になってしまう現象がまさに冴えカノで起こってしまったのだ、、、
さらに美智留って英梨々や詩羽みたいにクリエイターとしての葛藤が描かれていないんです。
いや、美智留はバンドが夢なんだから何かしら挫折したりして悩んでるだろ!って思うんですけどそれがほとんど描かれてないんです。
まあそれを描くと話がかなりややこしくなってテンポが悪くなりそうですけどね、、
だからせめてOVAで「icy tail」回とかして欲しかったなぁ(0話のサービス回も良かったですが)
なので美智留の活躍を期待してアニメ以降の原作読んでみようかなと思ってます。
キャラ重視と思いきや
無個性という革命的なメインヒロイン加藤恵や数多の個性を詰め込んだ澤村・スペンサー・英梨々と霞ヶ丘詩羽の2人など、キャラクターが非常に推敲されています。
なのでラブコメにありがちなキャラで人気を出す作品だと最初は思っていました。
しかし、かなりストーリーがしっかりしています。
英梨々が紅坂朱音にスカウトされて倫也たちとサークルを続けるか悩みますが、倫也と一緒にいたら自分は成長できないと悟り詩羽の胸で涙を流します。ここが僕の好きなシーンです。
未だ嘗てヒロインが好きな人と夢を天秤に掛けることがあっただろうか、、、
というか「クリエイターの在り方」がテーマになってる作品なのかなと思いました。
ラノベ作家の詩羽もイラストレーターの英梨々も好意を寄せている倫也よりもクリエイターとしての自分を絶対に優先させます。
漫画家、ラノベ作家などクリエイターを主軸とするラブコメ作品はたくさんあります。
しかし、ラブコメで恋と夢の葛藤をこんなにも鮮明に描いている作品は珍しいです。正直、作品の中で最も魅力的な要素だと思いました。
現実でも良くあることで、好きな人が枷になってやりたいことができなくなります。
付き合ったり結婚することは2人の人生がクロスして、交わって、自分の時間が自由な時間ではなくなります。
どんなに相性がいい人でも、どんなに好きな人でも、目指してるものが一緒の人でも、恋愛においてはその人といることが自分の夢とぶつかることがあります。
でもその人が必要なことは変わりません。だからお互いのいい距離感があって、お互いがその距離感に納得して付き合って行けたらいいかなと思います。
会いたい時に会って会いたくないときには会わない。それが認められる程よい距離感の人なら依存という枷には掛からないと思います。
冴えカノはそんなことを教えてくれました。
クソ自己哲学です。すんまそん。
完。